「日本はなぜ変わらないか」という記事で日本の縦社会のことについて触れたが、この国は中年者や年寄りがほとんどを管理してると言っても過言ではない。当然だが、彼らの子供時代は我々の時代とまったく違う教育が行われており、考え方が異なるのも当然である。彼らは戦前の日本の古い風習の中で育っており、男女格差が当たり前の社会を見ながら権力者になったのである。そんな彼らがそう簡単に男女平等を目指そうとするか?答えは否である。さらに恐ろしいのはそんな大人たちを見ながら育つ子供たちである。子供は考えが単純なのでとりあえず大人の真似をしてればいいと思い込んでしまい、結果的にその習慣は継続する。そんな彼らが大人になり、その誤った思想を次世代の子供たちに植え付け、無限ループが続いてしまう結果となる。
例え誰かが間違いを訴えても日本人はプライドが高く、集団主義で高齢者の命令には絶対なので中々この問題を改善しようとしない。それどころかむしろ格差を正当化しようとまでする。縦社会の影響が今も根強く残っている。もし男女の壁を無くしたいのならまず年齢差別を無くさなければいけない。日本は性別どころか、年齢、家系、外見、人種、職業、服装・・・すべてで人を区別しようとする。確かにある程度の‘‘区別‘‘は必要だが、どう見ても日本は区別を通り越して差別の領域に入る制度を維持している。‘‘隠れ後進国‘‘と呼ばれる理由である。最近は途上国でも差別の問題に一歩踏み出そうとしてるのに日本は未だに曖昧な対策で改善の一歩もほとんど見られないのが実に情けない。所詮日本は‘‘自称先進国‘‘だということだ。