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2023年5月21日日曜日

なぜ日本人はホームレスに冷たいのか

2021年の東京オリンピック開催時期に東京の大勢の路上生活者、すなわちホームレスが強制撤退されたことをご存じだろうか?この事象について日本のマスコミは興味を持たず、海外メディアで大きく発表された。世間で明らかになった事実は「日本人はホームレスに冷たい」である。ほとんどの一般人がホームレスを目撃した際に取る行動は‘‘無視‘‘であろう。この光景は日本・海外を問わずよく見られるが日本の場合、もっとひどい行動をする者がいる。それが「ホームレスへの嫌がらせ」である。もちろん海外にもホームレスに暴行を加える等の輩は存在する。だが日本はホームレスの存在自体を許さないような悪意のこもった嫌がらせが多いのだ。ホームレスを追い出すだけじゃ飽き足らず、殺人や自殺に至るまで徹底的にいじめるなど人間の仕業とは思えないことをするのが日本人である。なぜか?なぜ日本人はここまでホームレスに冷たいのか?そんなにホームレスが嫌いなのか?実は日本人はホームレスだけではなく弱者全員に冷たいのである。理由は日本人特有の歪んだ「安心感」からくるものである。

日本社会は縦社会で成り立っている。身分の高い者が身分の低い者をこき使う、というのが日本社会のシステムである。身分が低い奴でも当人よりさらに下の者がいれば先輩面が出来る。簡単に言えば自分より下の人間に偉そうな態度を取れるのである。つまり日本人は自分より立場の弱い者を見ると安心感を抱く民族なのである。それがホームレスや弱者に冷たい理由である。自分より下の人間を見て自分が上だと錯覚している。偉そうな態度を取りたい、だから助ける気にもなれない。自分と同等、もしくは上の立場の人間なんて見たくない。自分が凡人だと思い知らされるから。だから徹底的にホームレスを痛めつける。これが日本人の行動原理である。弱者を見て抱く感情が「同情」ではなく「安心感」、まさに歪んでると言えよう。

とにかく。この国の上下関係を改めない限り、これからもホームレスや弱者に冷たい日本人は減らないだろう。