このブログを検索

2021年2月20日土曜日

なぜ日本は障害者に冷たいのか

 日本人は赤の他人ならどんな人にでも冷たいが、障害者だとさらに冷たい態度を取る。完全にモノ・・・・いや邪魔者扱いだ。死んでもどうでもいいみたいな反応である。なぜ日本人はここまで障害者に冷たいのだろうか?理由はおそらく日本特有の仕事の価値観だと思われる。

日本ではとにかく能力が高い人を評価する雰囲気がある。勉強、運動、仕事・・・・・なんでもいいから人は長けた能力を持ってなきゃ社会で評価されない。もちろん海外でも能力が高い人がもてはやされる傾向がある。それでも日本みたいに個人=生産力と強く結びつけることは少ない。日本で個人の立場は‘‘役割‘‘によって決められると言っていいだろう。この国では人の価値など「役に立つ」か「役に立たない」で決まる。つまり‘‘道具‘‘である。ニートが白い目で見られるのもそのためである。日本人にとって障害者など‘‘重り‘‘程度にしか見てないだろう。だから彼らに異常に冷たい態度を取るのである。日本人には愛が無いのである。

近年、障害者の日本脱出が増えてるのもこの殺風景な国に耐え切れず少しでも暖かく迎えてくれる社会に幸せを求めてるためだろう。鎖国の影響なのか、国が狭いからなのかは知らんがこの国が障害者に優しくなる日は程遠いだろう。(そうなる前に国そのものが消滅してる可能性もあるが)

2021年2月9日火曜日

日本人は集団主義なのになぜ冷たいのか

 「なぜ日本人は集団主義なのか」で説明した通り、日本人はよく集団主義だと言われる。あながち嘘ではないが、他国に見られる集団主義とは少し違うのが日本的集団主義の特徴である。日本人には冷たい人が多く、人付き合いが苦手な人がほとんどである。しかし集団主義の国でそんな性格の人が大半を占めるのは変なのである。集団主義者は基本的に人とのつながりを大切にし、他人にもっとオープンである。これは日本人の性格とは真逆である。どうしてなのか?

日本人が集団主義なのは他人との繋がりを思ってるためではなく、ルールに従順だからである。「日本にルールが多い原因」で説明したように、ルールが無ければ自分で行動する能力が無いのが日本人の特徴である。日本社会は集団主義と言うよりも縦社会と読んだ方がしっくり来るだろう。極端に言えば‘‘権威主義‘‘だろう。この社会では上の立場の人間が下の階級グループを引っぱっていく形式で立場の違う人間は同等の存在としては見られない。人ごとに階級クラスのようなものがあり、階級の違うものはただの師弟関係、それでもない場合は赤の他人である。簡単に言えば日本社会では個人の立場は命令するかされるかの二つしかない(軍隊みたいな社会)。上の命令は絶対であり、逆らうものは集団から排除される(もっと正確に言えば‘‘処分‘‘だろう)。排除されないために集団に属するものは出来るだけ掟を守り、さらには自分に利益が来るように上司のご機嫌を常に伺っているのである。場合によっては同じ階級の者を蹴り落とすことで自分の優位性を見せつけ、集団での居場所を確保するのが日本的集団主義なのである。日本人が集団主義なのも仲間のことを思ってではなく上の命令には逆らえないから、さらに自分だけで行動する能力や反論する勇気も無いから仕方なく周りのルールに従うのである。これが日本人が集団主義であるにも関わらず他人に冷たい理由である。

とにかく。この国の軍隊のような社会を変えない限り、ギスギスした雰囲気は一生消えないだろう。