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2023年1月26日木曜日

なぜ日本の少子化は止まらないのか

 2022年の出生数が戦後最低を記録してしまった日本。少子化は世界中で進んでいる現象だが、日本の少子化は他の先進国と比べても深刻である。日本より少子化が進んでいる国はアジアの先進国くらいだけである。なぜなのか?なぜ日本の少子化は止まらないのか?男女格差や長時間労働が原因だと指摘する者が多い。あながち嘘ではないが、それ以上に重大な問題がある。日本人が家族を作る"メリット"がほとんど無いのである。

そもそも子供を産むメリットは何か?子と触れ合うため?老後の面倒を見てもらうため?誰かに自慢するため?多忙であるこの時代に子供とのんびり触れ合う時間など無いし、核家族化の影響で老後の面倒なんて期待できないし、そもそも子供が立派に育つ保障が無い。家族の最大の利点である"共存"がそもそも日本では皆無。ろくに口を利かない家庭も多い。つまり日本では家族の有無関係なく孤独になることが多いのである。「なぜ日本の漫画には主人公の親が存在しないのか」で説明した通り、日本人は親子の愛情が非常に薄い。親は勉学と社会地位のみを子に期待し、子は遺産のみを親に期待する。要するにギブアンドテイクである。これが日本人親子の実態である。安定した生活などこの不況の時代に期待できるはずがない。愛情や幸せとは無縁の日本人が子を作るメリットが存在しないのだ。だから少子化は進むのである。ちょっとやそっとの対策を講じた所で止まるはずが無い。

とにかく。国民の人生観を変えない限り、少子化が止まることは無いだろう。むしろこのまま純粋な日本人が絶滅して移民を受け入れたほうが日本のためかもしれない。